「海外に住むならインターに入れたい」「せっかくタイに住むなら子供はバイリンガルにしたい」そう思ったことありませんか?
「バイリンガル」「バイリンガル育児」について本を読んだり、帰国子女の友人数名に話を聞いて自分の中で整理、一旦結論づけたので書いていきたいと思います。
バンコクでどうしたら【バイリンガル】が育つ?
前提:家庭での言語は「日本語」、また2歳の我が子がどう学校を選ぶかという視点を軸に考えています。
何歳で海外生活を始めるか
何歳で海外生活を始めるかで考え方は変わると思います。我が子は0歳から海外生活を始めて既に2歳、これから母語となる「日本語」の基礎が固まっていく、成長していく時期です。
これが4歳以上、9歳以上となると日本語がある程度しっかりしているのでタイでバイリンガルを育てる場合は「インター校に入れる」という選択肢がメインになると思います。
2歳児にどうやってバイリンガル教育を行う?
バイリンガルとは広く2つの言葉を使うことができることです。(言語J、言語Eとします)
2、3歳からバイリンガル教育を本格的に行いたい場合の個人的結論はこの2つです。
2の場合は園児同士の会話が日本語になるケースが多いので学校で培われる英語能力と言う点では1に劣ると思います。
但し「母語の発達がしっかりしていることが2番目の言葉の習得の成功の鍵」とも言われるように母語の骨組みが形作られる0~4歳においては母語に比重をおくべき、と私は思っています。
従って、、1と2の何れを選択するかは兄弟構成や親との会話時間など様々な要因でその家庭によって最適なものを選択すればいいと思います。
2歳からバイリンガル教育?知的発達への影響は?
私は子供がおしゃべりを始める前、「言語形成期に2つの言葉にふれて混乱するのかな?」と思っていましたが研究の記録から見るとそんなことはないそうです。
バイリンガルにも色々な種類があります。両言語ともに使いこなせるバランスバイリンガル、片方だけ年齢相応レベルのドミナントバイリンガル、どちらも中途半端になってしまうダブルリミテッドバイリンガルの3つに分類する方法があります。(下図参照)
この考え方で言うとバランスバイリンガルの場合のみ知的発達において+の影響があると言われています。
言語J | 言語E | 知的発達における+/-の影響 | |
バランスバイリンガル | 年齢相応レベル | 年齢相応レベル | +の影響あり |
ドミナントバイリンガル | 年齢相応レベル | 年齢相応以下 | どちらの影響もない |
ダブルリミテッドバイリンガル | 年齢相応以下 | 年齢相応以下 | -の影響あり |
じゃあ母語をしっかり育てながら他言語にも触れ合うことって意味ないの?
もちろんそんなことはありません。
年齢が低ければ低いほど認知・行動・心情全ての面で異文化を習得する傾向が見られるそうです。
また実際に海外のバイリンガル教育における研究結果では2言語で学習する子供は想像力、創造力が豊かで思考の柔軟性に富むとも言われています。
バンコクのバイリンガル部における教育方法って海外でも認められているもの?
日本では最近やっと進んできた?英語教育ですが世界の他の場所では学校でバイリンガル教育を進めている場所も多くあります。
書籍で見たのはフランスやカナダなどの多文化国におけるバイリンガル教育で「イマージョン教育」と呼ばれるものです。(簡単に言うと第二言語力を高度に伸ばす為に学校教育の全部または一部を第二言語を使用して行う学校教育)。
バンコクでよく見る午前、午後の言語を分ける方法はイマージョン教育の中の1つで「パーシャル・イマージョン教育」と呼ばれています。
ちなみにパーシャル・イマージョン教育は午前中は日本語の舌、午後は英語の舌といったように切り替えができる場合もあれば混乱する場合もあるそうです。
私が一番メインに勉強したのはこちらの本です。Kinokuniyaで買いましたが1冊しかなくて、
オンラインは売り切れになっていたのでオンラインで買うのがベストかも。
この次からはバンコクのバイリンガル幼稚園について、書いていきたいと思います。