現地採用(タイ)の産休・育休事情

  • 28/05/2018
  • 20/04/2019
  • LIFE

配車アプリGrabで車を呼ぶとたまにドライバーさんが行き先確認の電話を携帯に掛けてきます。ちょうど出かける前の歯磨きの時にかかってくることが多く右往左往している駐妻です。今回は先日のトピック、タイでのキャリア形成を考えるにあたって重要となる福利厚生面をみていきたいと思います。

現地採用の福利厚生ってどうなの?タイの産休、育休事情は?

中でも日本と違いの大きいこちらの話題です、近年日本では幼稚園、保育園に入れない問題等もあり育児休暇制度が延長傾向にありますよね、ここタイではどうでしょう。

日本

産前産後休暇:産前6週、産後8週(給与の3分の2支給)
育児休暇:子供の満1歳まで(給与の50%)

タイ

産前産後休暇:産前産後あわせて90日≒12.5週(45日は有給、残り45日も社会保障基金により原則保障)
育児休暇:なし!

タイでは育児休暇という制度が存在していません。ではタイの働く現場事情はどういったものなのか?実例に基づいてご紹介していきます。タイでは共働き家庭が多く、両親または親戚との同居家族が多く家族のサポートを受けながら生活しているケースがほとんどです。実際に私の同僚もママさんワーカーは多くいらっしゃいますがみなさん18時まで働いています。残業はあまりしませんが通勤時間も1時間弱かかるので帰宅は19時、大体ご飯は外で買って食べるそうです。お子さんのお世話という意味では親戚が幼稚園にピックアップにいったり、幼い時には親御さんに面倒を見てもらったりしているとのこと。オフィスで働いている場合には難しいですがタイ名物の食べ物の屋台業を営まれている方や、出店でお洋服、雑貨などを販売されている方々はお子さんも一緒に職場に来て遊んでいる姿を良く見ます。相乗りタクシー兼バスでも助手席にお子さんが乗車されていることも多々。

タイの人口推移事情

タイも人口減少傾向は日本と同様で若い方々が地元を離れバンコクで働く中、育児休暇や休職制度がないことは問題視されています。実家がタイ北部(飛行機で2時間ほど)で大学入学を機にバンコクへ引っ越した友人は子供を産むとなったら母にも引っ越してもらうよ、と話していました。また日本では検診費用の補助や出産一時金など国の補助がありますがタイではほとんどありません、そこで高額の費用が掛かってしまうことも懸念だというコメントをよく聞きます。これが社会の通例なので皆さん当たり前のように過ごされていますがオフィスで授乳されている方もいたりと日本人マインドで見てしまうと産前産後90日で通常業務に復帰とは大変だなと思ってしまいます。もちろん周囲の方々もサポート姿勢ですしママさん同僚はお子さんの体調不良時には傷病休暇を使ってお休みを取られています。

現地採用の産休、育休制度はどうなるの?

国によって子供の子育て環境が違うことを改めて実感しました、タイの場合は前述の通り産休は90日、育休はなしです。従い面接時にその規定に例外があるのかどうか確認してみることをおススメします。長く働きキャリアを積み重ねていきたい場合、出産を機に退職することは考えづらい一方で90日での復帰はサポートが十分にないと難しい実態もあると思います。例外、と記載したのは企業によって「その時考えよう、一度やめて戻ってくることもありだ」とコメントをされる企業もある為です。これは日本人とタイ人との間に差をつけるという意味合いではなく会社そのものの考えが柔軟な場合です。タイの方々は日本と比較すると転職が盛んですがかつて勤めていた会社に再度就職するケースも日本に比較すると多い状況です。どんな質問も「そんな質問するなんて」と思う面接官はいないと思って疑問を解決、不安を払拭していくことをおススメいたします。

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